結婚するときに必要な証人は、誰に頼むのがいいでしょうか?
多くの人は、新郎新婦の両親を証人にすると思いますが、それができない場合もあります。
証人になれるのは、20歳以上の人なら誰でも大丈夫です。
友人や、職場の上司などにお願いしても問題ありません。
しかし、証人を選ぶときや、お願いするときには、注意点があります。
ここでは、証人の選び方や、頼み方のコツなどを紹介します。
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婚姻届の証人は両親なの?
結婚するには、証人が必要です。証人は、二人の結婚を証明する人です。
証人は、二人以上いる必要があります。
証人になれる人は、誰でもいいのでしょうか?
法律では、「婚姻届は当事者双方および成年の証人2名以上が署名した書面で提出しなければならない」と決まっています(民法第739条第2項)。
つまり、20歳以上であれば、誰でも証人になれます。
国籍も関係ありません。外国人でも証人になってもらえます。
例えば、以下のような人が証人になることが多いです。
- 新郎新婦の両親
- 新郎新婦の親族(兄弟・姉妹・叔父・叔母・祖父母)
- 友人
- 職場の同僚・上司
- 恩師・仲人
証人を選ぶときは、自分たちの気持ちに合った人を選んでください。
両親や親族が近くにいない場合や、亡くなっている場合もあります。
そんなときは、職場の仲間や、昔からの恩師や仲人にお願いしても大丈夫です。
婚姻届の証人の頼み方
証人にお願いする方法は、二つあります。
- 直接会ってお願いする
- 郵送でお願いする
それぞれの方法のメリットやデメリット、注意点などを説明します。
直接会ってお願いする
証人にお願いするときは、直接会って伝えるのがベストです。
でも、突然行くのは失礼なので、まずは電話やメールで結婚を報告して、予約を取りましょう。
予約を取るときのコツは、以下のようにします。
- 結婚を報告して喜んでもらう
- 証人になってくれると嬉しいと伝える
- OKしてくれたら、都合のいい日を聞く
- 婚姻届の書き方と印鑑が必要なことを教える
このように話せば、スムーズにお願いできます。
証人に会いに行くときは、婚姻届以外にも、黒のボールペンと朱肉を忘れずに持っていきましょう。
そして、感謝の気持ちを表すために、お菓子や相手の好きなものなども一緒に持っていくと良いですよ。
郵送でお願いする
証人にお願いしたい人が、遠くに住んでいるときは、直接会うのが難しいですよね。
そんなときは、婚姻届を郵送して、証人に書いてもらうのが一番です。
郵送するときは、まずは電話やメールで結婚を報告して、証人になってくれるか聞きましょう。
婚姻届の証人を頼む際のマナーは?
証人にお願いするときには、マナーを守りましょう。
マナーとは、以下のようなことです。
- 電話やメールで、事前に連絡をする
- 二人で一緒に、証人に会いに行く
- 証人欄以外は、すでに書き終わっておく
- 夫の方の証人から、署名を頼む
それぞれのマナーの意味や理由を、説明します。
電話やメールで、事前に連絡をする
証人にお願いする前には、必ず電話やメールで、結婚を報告して、証人になってくれるか聞きましょう。
証人になるということは、二人の結婚を証明するだけで、保証人とは違います。
保証人のように、何かトラブルがあったときに責任を負うことはありません。
このことも一緒に伝えると、安心して証人になってくれるでしょう。
二人で一緒に、証人に会いに行く
証人にお願いするときは、できれば二人で一緒に行ってください。
二人の顔を見せることで、相手にも信頼感を与えられます。
もし、二人で行くのが無理なら、一人で行っても大丈夫です。
ただし、二人とも行けない場合は、電話やメールで結婚を報告した後、婚姻届を郵送してください。
証人欄以外は、すでに書き終わっておく
証人は、新郎新婦の結婚を証明するために、婚姻届に署名・捺印をします。婚姻届には、新郎新婦の氏名や職業などが書かれています。
証人にお願いするときは、婚姻届が白紙だと失礼になります。
証人に信頼されるためにも、婚姻届の証人欄以外は、すべて書き終わってから、渡しましょう。
夫の方の証人から、署名を頼む
証人にお願いするときは、順番に気をつけましょう。
新郎新婦の両親や親族が証人なら、夫の方から署名・捺印をもらうのが普通です。
両親や親族以外が証人なら、年齢や役職、関係性などで、立場が上の人から署名をもらうのがマナーです。
このとき、もう一人の証人についても、教えておくと良いです。
誰にお願いするか、または、誰にお願いしたかを伝えることで、相手にも配慮した気持ちを伝えられます。
婚姻届の証人を頼む人がいないときはどうする?
証人にお願いできる人がいないときは、「証人代行サービス」を使うこともできます。
証人代行サービスとは、行政書士が証人の代わりになってくれるサービスです。
身近な人に証人を頼めない場合に便利なサービスです。
ただし、行政書士に頼むと、お金がかかります。
いくらかかるかは、行政書士事務所によって違うので、依頼する前に確かめてください。
まとめ
証人にお願いできる人は、両親や親戚だけではないです。
20歳以上なら、誰でも証人になれます。
だから、身内が難しいときは、友人や職場の人に頼んでもいいです。
でも、証人にお願いするときは、マナーを忘れないでください。
証人に信頼されるためにも、上で紹介したマナーを参考にして、丁寧にお願いしましょう。