入籍するときに必要な書類の一つが戸籍謄本です。
初めて入籍する人は、どこで戸籍謄本を取得できるか知らないかもしれません。
また、戸籍謄本とよく似た戸籍抄本という書類がありますが、これらは違うものなので注意しましょう。
この記事では、入籍に必要な戸籍謄本の種類や入手方法について詳しく説明します。
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入籍のための戸籍謄本とは?
結婚するときには、自分の姓を変えることが多いですよね。
でも、姓を変えるということは、戸籍を変更するということなんです。
戸籍とは、国民の身分や家族関係を登録・証明する公式な書類です。
つまり、結婚することで夫婦になったことや、子どもが生まれたことなどを国に報告するための書類なのです。
戸籍謄本とは?
戸籍謄本は、入籍や離婚、養子縁組などの重要なイベントがあったときに必要になる書類です。
戸籍謄本は、市役所や区役所の窓口で申請することができますが、インターネットや郵送でも申請することが可能です。
ちなみに戸籍謄本の料金は、一通300円です。
戸籍抄本とは?
戸籍抄本は、戸籍謄本と違って、本人の分の内容だけを記載した書類です。
戸籍抄本は、入籍や離婚などのイベントがなくても、住民票や免許証などの身分証明書として使うことができるのが特徴で、料金は、一通200円です。
戸籍謄本と戸籍抄本の違いは?
戸籍謄本は、戸籍に入っている人全員の情報が書かれた書類です。
戸籍抄本は、特定の人だけの情報が書かれた書類です。
入籍するときには、戸籍謄本が必要なので、戸籍謄本と戸籍抄本を間違えないようにしましょう。
入籍の戸籍謄本はどこで入手する?
入籍するときに必要な戸籍謄本は、どこでどうやって手に入れるのでしょうか?
実は、入手方法はいくつかあります。
- 本籍地の役所に行く方法
- 代理人に頼む方法
- 郵送で申請する方法
- コンビニで発行する方法
などがあります。この記事では、それぞれの入手方法のメリットや注意点について詳しく解説します。
本籍地の役所に行く方法
戸籍謄本は、本籍地の役所でしか取れません。本籍地以外の役所では戸籍の原本がないので、戸籍謄本を発行できませんので、役所で戸籍謄本を取るときには、以下の手順を踏みます。
- 受付時間内に本籍地の役所に行きます。
- 総合窓口で戸籍謄本を扱っている部署を聞きます。
- 受付窓口で申請書を記入します。
- 申請書と本人確認書類と印鑑と手数料(450円)を提出して、戸籍謄本を受け取ります。
申請書は、役所のホームページからダウンロードできます。
記入例もありますので、事前に準備しておくと便利です。
必要なものを忘れないようにしましょう。
代理人に頼む方法
戸籍謄本は、本籍地の役所に行って取るのが一般的ですが、忙しくて行けない人もいるでしょう。
そんなときには、代理人にお願いすることもできます。
代理人に頼むときには、以下のものを用意します。
- 委任状(本人が自筆で書く)
- 代理人の本人確認書類
- 代理人の印鑑
委任状は、決まった形式はありませんが、次の内容を書きます。
- タイトル「委任状」
- 作成年月日
- 本人の住所、氏名、押印(認印で可)、生年月日
- 委任する内容(「戸籍謄本の取得について、下記の者に委任します。」)
- 必要な通数
- 代理人の住所、氏名、生年月日
ただし、代理人が本人の親族や配偶者なら、委任状は不要です。
郵送で申請する方法
戸籍謄本は、本籍地の役所に行って取るのが一般的ですが、遠方に住んでいたり、忙しくて行けない人もいるでしょう。
そんなときには、郵送で申請することもできます。郵送で申請するときには、以下のものを用意します。
- 申請書(役所のホームページからダウンロードできます)
- 本人確認書類のコピー
- 手数料(450円分の定額小為替か現金書留)
- 返信用封筒(住所と名前を書いて切手を貼っておきます)
これらのものを「本籍地の役所の戸籍謄本担当部署」宛に送ります。
戸籍謄本が届くまでには、1~2週間ぐらいかかることがあります。
急ぎの場合は、速達にしたり、書類に不備がないか確認したりしましょう。
コンビニで発行する方法
戸籍謄本は、コンビニでも取れます。
コンビニ交付というサービスで、全国のコンビニのマルチコピー機から発行できます。
年末年始以外は、朝6時30分から夜11時まで利用できます。
ただし、コンビニで戸籍謄本を取るには、マイナンバーカードか住民基本台帳カードが必要です。
入籍時の戸籍謄本の提出方法は?
結婚するときには、戸籍謄本と婚姻届を提出します。
婚姻届は、どこで提出しても構いません。本籍地でも現住所でも、二人の思い出の場所でもOKです。
ただし、提出する場所によって、必要な戸籍謄本の種類が変わります。
この記事では、それぞれの場合における提出方法のメリットや注意点について詳しく解説します。
本籍地で提出する場合
- 本籍地と異なる方の戸籍謄本を一枚だけ用意します。
- 例:夫の本籍地で提出するなら、妻の戸籍謄本を準備します。
現住所で提出する場合
- 二人とも本籍地と異なる場合は、二人分の戸籍謄本を用意します。
- 例:夫も妻も東京に住んでいて、本籍地が東京以外なら、夫と妻の戸籍謄本を準備します。
新しい本籍地で提出する場合
- 新しい本籍地を作る場合は、現在の本籍地の戸籍謄本を用意します。
- 例:夫も妻も東京に住んでいて、新しい本籍地を大阪にするなら、夫と妻の東京の戸籍謄本を準備します。
その他の場所で提出する場合
- 二人ともが本籍地と異なる場合は、二人分の戸籍謄本を用意します。
- 例:夫も妻も東京に住んでいて、北海道で提出するなら、夫と妻の戸籍謄本を準備します。
入籍が不受理にならないための注意点は?
戸籍謄本を提出するときには、不受理にならないように気をつけましょう。
不受理になると、手続きが遅れたり、再度申請したりする必要があります。
不受理にならないためには、以下のポイントを押さえておくと良いです。
- 戸籍謄本の申請から届くまでの期間を考慮する
- 書類に不備がないかどうかのチェックを入念にする
- 提出日時を考慮する
この記事では、それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
戸籍謄本の申請から届くまでの期間を考慮する
郵送で申請する場合は、1週間ぐらいかかります。
不備があったり、休日をまたいだりすると、もっとかかることがあります。
余裕を持って申請しましょう。
婚姻届の提出日までに戸籍謄本が届かなくても、受理してもらえることがあります。
ただし、役所によっては受理してもらえないこともあるので、事前に確認しましょう。
書類に不備がないかどうかのチェックを入念にする
戸籍謄本を窓口や郵送で申請する場合は、書類に不備があると当然、戸籍謄本を入手するのが遅くなります。
特に急ぎの場合は、痛い目にあいます。
必要な書類や記入方法をしっかり確認しましょう。
提出日時を考慮する
入籍日は婚姻届を提出した日です。
入籍日にこだわりがある場合は、時間外窓口で提出するときに注意しましょう。
時間外窓口では受理されずに提出されるだけです。
不備があると受理日がずれてしまいます。
時間外窓口で提出する前に、役所で書類をチェックしてもらうと安心です。
まとめ
結婚するときには、婚姻届と一緒に戸籍謄本を提出しなければなりません。
戸籍謄本は、市役所や郵便で取得することができます。
マイナンバーカードや住民基本台帳カードを持っていれば、コンビニでも簡単に交付してもらえます。
ただし、婚姻届を出す場所が本籍地と違う場合は、戸籍謄本が必要ですので、注意してください。
婚姻届を出す日に困らないように、上記の方法を参考にして、早めに戸籍謄本を用意しておきましょう。