夫婦のどちらかが入籍で苗字を変えたら、いろいろな書類や証明書を変更する必要があります。
もし新居に引っ越すときに一緒にやるとしたら、さらに多くの手続きが必要になります。
これらの手続きは平日の昼間しかできないので、仕事をしている女性は大変だと思います。
新しい戸籍謄本や住民票、新姓の印鑑、健康保険証や年金手帳、運転免許証など、大事なものを全部変えなければなりません。
手続きをスムーズにするためには、期限や必要なものをよく確認しておくことが大切です。
この記事では、女性が入籍後に行うべき手続きについて詳しく説明します。
⇒入籍後の女性がするべき手続きのリスト!入籍後に必要な手続きは何?
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入籍後の女性のための手続き方法
女性は入籍で苗字を変えることが多いですよね。
苗字が変わったら、2つのことをしなければなりません。
一つは、「名義変更」です。もう一つは、「住所変更」です。
名義変更と住所変更には、次のようなものがあります。
- 本人確認書類
- 金融関連
- 保険関連
- 携帯電話
これらの手続きについては、後で詳しく説明しますが、入籍したらこれだけやらなくてはいけないということですね。
そして、これらの手続きをするためには、新しい戸籍謄本や住民票、新姓の印鑑などが必要です。
でも、新しい戸籍謄本や住民票をもらうまでに時間がかかるかもしれません。
そんな時に便利なのが婚姻届受理証明書です。婚姻届を出した時に一緒にもらえる書類で、新しい戸籍謄本や住民票の代わりになることがあります。
ただし、婚姻届受理証明書は使える場所が限られているので、使えるかどうかは事前に確かめておくことが大切です。
男性が入籍で苗字を変えた場合も、「名義変更」と「住所変更」をする必要があるので、忘れずにやりましょう。
入籍後に苗字が変わる女性が用意するものは?
入籍で苗字を変えた女性は、新しい姓の印鑑や住民票、戸籍謄本などを用意しなければなりません。
新しい姓の印鑑は、銀行印・認印・実印の3種類が必要です。早めに作っておきましょう。
また、旧姓の印鑑も捨てずに持っておきましょう。苗字が変わった後も、しばらくは旧姓の印鑑が必要になることがあります。
住民票は、入籍と引越しを同時にする場合には、婚姻届と転入届を出したら自動的に更新されます。
その後に住民票を発行すると、新しい姓と住所が書かれたものがもらえます。
住民票は入籍後の手続きでよく使うので、2~3枚ぐらい余分に発行しておくと便利です。
戸籍謄本は、婚姻届が受理されてから発行できるようになるまでに12週間ぐらいかかります。ただし、市区町村によって期間は異なることがあるので、確認しておくことをおすすめします。
入籍後の女性が行うべき手続きは11種類!
女性が入籍したら、いろいろな書類や証明書を変更する必要があります。
具体的には、以下の11種類の手続きがあります。
- 転出届・転入届・転居届
- 印鑑登録
- 健康保険・国民年金などの公的医療関連
- 免許証
- 自動車登録
- パスポート
- マイナンバー・通知カード
- 銀行口座
- クレジットカード
- 生命保険・損害保険などの保険関連
- 携帯電話
これらの手続きについては、次の項目で詳しく説明します。
転出届・転入届・転居届
新しい家に引越したり、夫や妻の家に住むようになったりするときは、転出届と転入届、転居届を出さなければなりません。
これらの届けを出すときに必要なものは、次のようなものです。
・新姓の印鑑
・国民健康保険被保険者証
・本人確認書類
・新姓の印鑑
・転出証明書
・本人確認書類
・年金手帳(国民年金の場合)
・住民基本台帳カード
引越しをするときは、今住んでいるところと新しいところの市区町村役所に届けを出します。
今住んでいるところの市区町村役所には、引越し日の14日前までに転出届を出します。
転出届を出すと、転出証明書がもらえます。
新しいところの市区町村役所には、引越し日の14日後までに転入届を出します。
転入届を出すときには、必要な書類と一緒に、転出証明書も出します。
もし、引越しをしても市区町村役所が同じだったら、転入届ではなくて転居届を出します。
転居届も、引越し日の14日後までに出します。
印鑑登録
市区町村役所が変わったり、入籍で苗字が変わったりしたら、印鑑登録をやり直さなければなりません。
印鑑登録をするときに必要なものは、次のようなものです。
・印鑑登録申請書
・新姓の印鑑
・本人確認書類
印鑑登録は、新しい市区町村役所でしなければなりませんね。
手数料は市区町村によって違うので、役所のホームページで確かめておくといいですね。
印鑑登録をすると、印鑑登録証明書や印鑑カードが発行されます。
これらは、銀行口座やクレジットカードなどの名義変更に必要になるので、大切に保管しておきましょう。
健康保険・国民年金などの公的医療関連
入籍で苗字が変わったり、新居に引越したりしたら、健康保険や国民年金などの公的医療関連の手続きも必要ですね。
会社員の場合は、会社に苗字が変わったことを伝えてください。
婚姻届受理証明書を証明書として出すこともあるかもしれません。
会社員でない場合は、新しい市区町村役所で手続きをしましょう。
引越し日から14日以内に、氏名と住所の変更を申請してください。
免許証
運転免許証は、入籍や引越しで苗字や住所が変わったら、変更手続きをしなければなりません。
運転免許証の変更手続きは、運転免許試験場や運転免許センターで行います。
変更手続きに必要なものは、次のようなものです。
・運転免許証記載事項変更届
・新しい住民票
・新姓の印鑑
・所有している運転免許証
変更手続きにかかる時間は、約30分ぐらいです。
変更手続きが完了したら、新しい運転免許証が発行されます。
新しい運転免許証は、大切に保管してくださいね。
自動車登録
自動車やバイクを持っている人は、入籍や引越しで苗字や住所が変わったら、自動車の登録情報も変更しなければなりません。
自動車の登録情報を変更するときに必要なものは、次のようなものです。
・自動車検査証(車検証)
・車検証に記載されている「使用者」の新姓の印鑑
・車検証に記載されている「所有者」の印鑑(使用者と同じ場合は不要)
・新しい住民票または戸籍抄本
・申請書
自動車の登録情報を変更するときは、陸軍局に行って手続きをします。
手続きには、350円の手数料が必要です。他に必要なものは、前の項目で説明したものです。
もし、入籍と引越しで他府県に住むようになったら、自動車のナンバープレートも変えなければなりません。
ナンバープレートを変えるときは、2,000円の手数料が必要です。それも用意しておいてくださいね。
パスポート
パスポートは、入籍や引越しで苗字や住所が変わったら、記載事項を変更しなければなりません。
パスポートの記載事項を変更するときに必要なものは、次のようなものです。
・一般旅券発給申請書(※記載事項変更用)1通
・戸籍謄本または戸籍抄本
・所有しているパスポート
・パスポート用の写真1枚
・本人確認書類
パスポートの記載事項を変更するときは、パスポート申請窓口で手続きをします。
変更手続きにかかる時間は、約30分ぐらいです。
変更手続きが完了したら、新しいパスポートが発行されます。
新しいパスポートは、大切に保管してくださいね。
マイナンバー・通知カード
マイナンバー・通知カードは、入籍や引越しで苗字や住所が変わったら、記載事項を変更しなければなりません。
マイナンバー・通知カードの記載事項を変更するときに必要なものは、次のようなものです。
・マイナンバー・通知カード
・本人確認書類
マイナンバー・通知カードの記載事項を変更するときは、新住所を管轄している市区町村役所で手続きをします。
変更手続きにかかる時間は、約15分ぐらいです。
変更手続きが完了したら、新しいマイナンバー・通知カードが発行されます。
新しいマイナンバー・通知カードは、大切に保管してくださいね。
銀行口座
銀行口座は、入籍や引越しで苗字や住所、印鑑が変わったら、記載事項を変更しなければなりません。
銀行口座の記載事項を変更するときに必要なものは、次のようなものです。
・銀行印・認印・実印の新しい姓の印鑑
・銀行印・認印・実印の旧姓の印鑑
・新しい戸籍謄本や住民票などの氏名や住所の変更を証明できる書類
・銀行口座の通帳やカード
・変更手続きにかかる手数料(銀行によって異なる)
銀行口座の記載事項を変更するときは、各銀行の窓口で手続きをします。
変更手続きにかかる時間は、約30分ぐらいです。
変更手続きが完了したら、新しい通帳やカードが発行されます。
新しい通帳やカードは、大切に保管してくださいね。
クレジットカード
クレジットカードは、入籍や引越しで苗字や住所が変わったら、記載事項を変更しなければなりません。
クレジットカードの記載事項を変更するときに必要なものは、次のようなものです。
・クレジットカード
・新しい戸籍謄本や住民票などの氏名や住所の変更を証明できる書類
・新しい姓の印鑑
・変更手続きにかかる手数料(クレジットカード会社によって異なる)
クレジットカードの記載事項を変更するときは、各クレジットカード会社の窓口やホームページで手続きをします。
変更手続きにかかる時間は、約15分ぐらいです。
変更手続きが完了したら、新しいクレジットカードが発行されます。
新しいクレジットカードは、大切に保管してくださいね。
生命保険・損害保険などの保険関連
保険関連の手続きは、入籍や引越しで苗字や住所が変わったら、記載事項を変更しなければなりません。
保険関連の記載事項を変更するときに必要なものは、次のようなものです。
・名義変更申請用紙
・本人確認書類
・新しい姓名の口座情報またはクレジットカード情報
・新姓の印鑑
保険関連の記載事項を変更するときは、各保険会社の窓口やホームページで手続きをします。
変更手続きにかかる時間は、約15分ぐらいです。
変更手続きが完了したら、新しい保険証が発行されます。
新しい保険証は、大切に保管してくださいね。
携帯電話
保険関連の手続きは、入籍や引越しで苗字や住所が変わったら、記載事項を変更しなければなりません。
保険関連の記載事項を変更するときに必要なものは、次のようなものです。
・携帯電話
・新しい戸籍謄本や住民票などの氏名や住所の変更を証明できる書類
・新しい姓の印鑑
・変更手続きにかかる手数料(携帯電話会社によって異なる)
携帯電話の名義を変更するときは、各携帯電話会社の窓口やホームページで手続きをします。
変更手続きにかかる時間は、約15分ぐらいです。
変更手続きが完了したら、新しい携帯電話の契約書が発行されます。
新しい携帯電話の契約書は、大切に保管してくださいね。
入籍後の手続きは事前に整理してスマートに!
入籍したら、名前や住所を変える必要があるものがいろいろありますね。
それらの手続きは、自分で行かなければならないものが多いので、時間をうまく使って、手続きを進めなければなりません。
ですから、入籍する前に、入籍後にやるべき手続きをリストアップしておくといいですね。
そして、手続きをスムーズにするためには、手続きに必要なものをよく確認しておくことが大切です。
この記事では、入籍後に必要な手続きとその準備物を詳しく紹介しました。
どの手続きから始めるか、何を用意するかを把握したら、計画的に手続きを進めましょう。