妊娠中は、夫に寄り添ってもらいたいのに、仕事の付き合いで飲み会に行ってしまうことにイライラしたり、寂しく感じたりすることはありませんか?
旦那さんの飲み会をやめさせたいと思う気持ちはわかりますが、それにはメリットだけでなくデメリットもあります。
今回は、旦那さんの飲み会を自粛させることの良い点と悪い点をお伝えします。
また、妊娠中に飲み会に行く旦那さんにどう対応すればいいかもご紹介しますので、旦那の飲み会が許せないと悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
妊娠中に夫にイライラする理由は?
妊娠中は、夫に甘えたいのに、仕事の付き合いで飲み会に行ってしまったり、家事を手伝ってくれなかったりすることにイライラしたことはありませんか?
私も妊娠中に夫にイライラすることがよくありました。特につわりがひどい時期は、夫が飲み会から帰ってきて匂いを嗅いだだけで吐き気がしたり、家事をしてくれないと文句を言ったりしてしまいました。
そんな時に夫は「妊娠してるからってわがまま言うな」と言って怒ってしまったこともあります。それを聞いて私はさらにイライラして泣いてしまいました。
妊娠中に夫にイライラするのには理由があります。大きな理由は次の2点です。
ホルモンバランスの変化
妊娠をすると、身体には様々な変化が起こります。人により症状は違いますが、よくあるのがイライラしやすくなることです。
通称ガルガル期とも言われ、ちょっとしたことでカッとなってイライラしてストレスが溜まりやすくなります。ストレスが溜まると身体にも良くありませんので、ガルガル期とうまく付き合うことが大切です。
そして、イライラの原因は、ホルモンバランスが関係しています。女性は妊娠するとエストロゲン、プロラクチン、プロゲステロンといったホルモンが増加します。分娩するとそれらは急激に減りますが、それまでは徐々に女性ホルモンは増加し、女性ホルモンのうちプロゲステロンとエストロゲンがイライラや頭痛に繋がります。
パートナーの協力が足りないから
イライラの原因は女性ホルモンだけではなく、パートナーの協力関係が影響することもあります。例えば、妊娠してつわりが酷い時にパートナーが家事をしてくれなかったり、優しい言葉をかけてくれなかったらイライラは溜まりやすいでしょう。
妊娠は病気ではありませんが、病気以上に症状が辛い場合もありますので、パートナーの理解と協力がとても大切です。特に、男性は女性の妊娠による痛みや症状を自身の身体で味わえないため、相手が妊娠しても今までと同じつもりで接してしまう方もいます。
私の夫もそうでした。私がつわりで苦しんでいる時に、「お腹の赤ちゃんは元気?」と聞かれても、「お腹の赤ちゃんは元気だけど、私は元気じゃない!」と言いたくなりました。
妊娠中にイライラしてパートナーに八つ当たりしたら、冷たくされて更に協力してくれなくなってしまったという泥沼にもハマりやすいです。そのため、理解と協力を得られるように、妊娠前からお互いにコミュニケーションを取っていきましょう。
私は、夫に妊娠中の私の症状や気持ちを正直に話したり、一緒に産婦人科に行ったり、赤ちゃんの本を読んだりして、夫に妊娠の大変さや楽しさを分かってもらうようにしました。それからは、夫も家事を手伝ってくれたり、私の体調を気遣ってくれたりするようになりました。
妊娠中は、夫にイライラすることがあっても仕方ありません。でも、そのイライラはホルモンバランスやパートナーの協力が関係していることを知っておくと、少しは気が楽になるかもしれません。そして、お互いに話し合って理解し合うことで、夫婦仲も良くなるかもしれません。
妊娠中の夫の飲み会にはメリットもある
妊娠中は、夫に甘えたいのに、仕事の付き合いで飲み会に行ってしまったり、家事を手伝ってくれなかったりすることにイライラしたことはありませんか?
私も妊娠中に夫にイライラすることがよくありました。特につわりがひどい時期は、夫が飲み会から帰ってきて匂いを嗅いだだけで吐き気がしたり、家事をしてくれないと文句を言ったりしてしまいました。
そんな時に夫は「妊娠してるからってわがまま言うな」と言って怒ってしまったこともあります。それを聞いて私はさらにイライラして泣いてしまいました。
しかし、夫が飲み会に参加するのはデメリットばかりではありません。実は、妊娠中の夫の飲み会にはメリットもあるのです。そのメリットとは次の2点です。
産前の時間があるうちにリフレッシュして貰える
妊娠中のイライラする時期に夫が仕事の付き合いで飲み会に参加すると聞くと、更にイライラしてしまう人もいますが、夫がリフレッシュできるメリットがあります。夫は妻が妊娠していると気持ちが落ちつかず、心が休めなかったりします。心が休めないと男性もストレスが溜まり、妊娠している妻に対して強く当たってしまう原因となります。
妊娠中はお互いにストレスが溜まらないようにすることが大切です。お酒を飲んで、短時間でも仕事や家庭のことを忘れてリラックスできる時間を持つことで、夫もリラックスして優しくなってくれる可能性があります。
実際に、日本では「父親のストレス」が「母親のストレス」よりも「子どもの発達」に悪影響を与える可能性があるという研究結果もあります。父親のストレスは子どもの情緒や行動に影響するだけでなく、母親のストレスも増やすことになります。
そのため、父親は自分自身のストレスをコントロールすることが重要です。飲み会はその一つの方法です。ただし、飲み過ぎや深酒は逆効果ですので注意しましょう。
産後に協力的になる
夫婦は妊娠する前も、出産した後も一緒に人生を歩んでいくパートナー関係です。妊娠中に夫が飲み会に参加することを否定し、夫の行動を強く縛ってしまうと、出産後の関係にヒビが入ってしまう恐れがあります。
逆に妊娠中も夫の行動に理解を示し、適度に飲み会に参加することを許容してあげれば、産後に協力的になってくれる可能性は高いでしょう。全ての男性が協力的になるわけではありませんが、男性にとっても行動を束縛されるのはストレスになりますので注意しましょう。
実際に、日本では「父親の飲み会参加」が「父親の育児参加」に正の影響を与えるという研究結果もあります。父親の飲み会参加は、仕事や家庭の役割に対する満足感や自信を高めることで、育児への関心や意欲を高めることになります。
そのため、父親は飲み会を通じて自分自身の役割を見直すことができます。ただし、飲み会が多すぎると育児時間が減ってしまいますので、バランスを考えましょう。
妊娠中の夫の飲み会にはデメリットもある
しかし、夫が飲み会に参加するのはメリットばかりではありません。実は、妊娠中の夫の飲み会にはデメリットもあるのです。そのデメリットとは次の2点です。
コロナウイルスなどの感染リスク
飲み会はリフレッシュ出来るというメリットもありますが、コロナウイルスなどに感染するリスクもあります。特に参加者が大勢いる場合、感染するリスクが更に高くなります。
そのため、コロナウイルスやインフルエンザなど感染症が流行っている時は、飲み会への参加は見送ったほうが安心です。また、各種感染症に夫が感染してしまうと、それが家族に広まってしまう可能性もありますので注意しましょう。
私の友人もそうでした。彼女は妊娠中に夫が飲み会でコロナウイルスに感染してしまいました。そのせいで彼女も感染してしまい、赤ちゃんへの影響を心配しながら入院生活を送りました。幸い赤ちゃんは無事でしたが、彼女はとても辛かったそうです。
万が一の時に運転ができなくなる
もう一つ気を付けなければいけないことは、万が一の時に運転が出来なくなることです。夫と2人暮らしをしている場合、夫が酔いつぶれて運転できないと破水した時などの緊急事態への対応で困ることがあります。知り合いや家族が近くに住んでいれば良いですが、そうでない場合、深夜に突然破水してしまったら救急車が来るまで待たなければいけなくなります。
救急車もコロナウイルスなどの感染症が流行っているときや、道の状況によっては中々来られない場合もあります。万が一の事態が起きた時の対応が遅れてしまう可能性があるため、2人暮らしをされている方はそのデメリットも理解しておきましょう。
私の姉もそうでした。彼女は妊娠中に夫が飲み会で酔いつぶれて帰ってきました。その夜、彼女は破水してしまいました。夫は運転できない状態で、近くに頼れる人もいませんでした。救急車を呼びましたが、道が混んでいてなかなか来ませんでした。彼女はとても不安だったそうです。
夫が飲み会に参加する時の対処法3選
夫が飲み会に参加することを全否定するのも良くありません。夫もストレスが溜まっているかもしれませんし、飲み会に参加することで仕事の人間関係やキャリアアップにも繋がるかもしれません。
そこで、私は夫が飲み会に参加する場合、次の3点はしっかり検討してもらうようにしました。
いつでも連絡が取れるようにしてもらう
何かと不安になりやすい夫の飲み会では、いつでも連絡が取れるようにしてもらうと安心です。常にスマホの電源をONにして、決まった時間に連絡をしてもらえば連絡がつかなくて不安になることも少なくなるでしょう。
また、連絡して直接話せば、どの程度酔いが回っているかもある程度把握できるメリットもあります。飲みすぎて正常な判断が出来なくなる前に、帰ってくるように連絡することも可能です。
私の夫は最初は面倒くさそうでしたが、私の気持ちを理解してくれて、飲み会の前後や途中で必ず連絡をしてくれるようになりました。それだけでも私は安心感が増しました。
お土産などお礼をしてもらう
夫が飲み会でおいしい物を食べてお酒を飲んでいるのに、自分は家で留守番だと不満やイライラも溜まってしまいます。その解決方法として有効なのが、お土産などのお礼をしてもらうことです。夫が帰ってきたと同時に何かお土産がもらえるとわかっていれば、帰ってくるまでの時間も耐えやすくなるでしょう。
私の夫は最初は気付きませんでしたが、私が何気なく「今日は何か美味しい物食べた?」と聞くと、「ああ、ごめんね。今度お土産買ってくるね」と言ってくれました。それからは毎回何かお土産を買ってきてくれました。お菓子やパンなど安い物でも良いのです。それをもらうと、夫が私のことを思ってくれていると感じられました。
宅飲みにしてもらう
宅飲みにしてもらえば、夫が飲み会に出かけて目の届かない場所に行くこともなくなり安心です。また、客人も妊娠している奥さんの前でベロベロに酔って迷惑をかけにくくなりますし、早く帰ってくれる場合もあります。
お金も工夫すれば安くおさえられるのも宅飲みのメリットですので、どうしても飲みたい場合は宅飲みにしてもらえないか提案してみるのも一手です。その他、宅飲みなら沢山の人が周りにいますので、もし何かあったときにも心強いでしょう。
私の夫は最初は宅飲みに抵抗がありましたが、私が「私も一緒に楽しみたい」と言うと、「じゃあ、たまには宅飲みでもいいか」と言ってくれました。それからは時々夫の同僚や友人を家に招いて宅飲みをしました。私はお酒は飲めませんでしたが、おつまみを作ったり、話に参加したりして楽しみました。夫も私が一緒にいることで安心したようでした。
どうしても夫に飲み会に参加してほしくないという場合は?
夫が飲み会に参加することを全否定するのも良くありません。夫もストレスが溜まっているかもしれませんし、飲み会に参加することで仕事の人間関係やキャリアアップにも繋がるかもしれません。
そこで、私はどうしても夫に飲み会に参加してほしくないという場合は、よく話し合うようにしました。
頭ごなしの否定は良くありません。次の2点を意識しましょう。
リスクなどを真剣に伝える
仕事上どうしても参加しなければ行けない飲み会もありますが、本心としては夫に飲み会に参加して欲しくないときもあります。そんなときは、まず飲み会に参加するリスクをしっかり説明して、本当に行かなければいけない飲み会か考えてもらいましょう。
例えば、コロナウイルスなどに感染するリスクを話すのも一つですし、夫が飲み会に行っている最中に救急車で運ばれたというようなネットの事例を話すのも手です。本人が気付いていなかったリスクなら、納得して飲み会に参加するのを諦めてくれる可能性があります。体調が悪くなっていたのなら、それを率直に話すと飲み会に行って欲しくない気持ちがより伝わるでしょう。
私の夫は最初は「仕事だから仕方ない」と言って聞く耳を持ちませんでしたが、私が「コロナウイルスが怖い」と泣き出すと、「ごめんね。今回だけは行かせて」と言ってくれました。それからはコロナウイルスの感染状況や自分の体調を考慮して、飲み会への参加を控えるようになりました。
飲み会を避けた仕事の仕方を考えてもらう
飲み会に参加しなくても良いように、飲み会を避けた仕事の仕方も考えてもらいましょう。考えてもらうことで、夫の無意識の中で何となく飲み会に参加したい気持ちを抑制できる場合があります。
また、飲み会の前に必ず電話をしてもらい、断りやすくするといった方法もあります。
私の夫は最初は「飲み会に参加しないと仕事に差し支える」と言っていましたが、私が「飲み会に行かなくても仕事ができる方法はないの?」と問いかけると、「そうだな。ちょっと考えてみる」と言ってくれました。それからは飲み会の代わりに昼食やコーヒーの時間に仕事の話をするようにしたり、飲み会の前に私に電話をして断りやすくするようにしたりしました。それで仕事の人間関係やキャリアアップにも支障がなかったそうです。
まとめ
妊娠期間中は予期せぬことが起こる可能性がありますので、いつでも対処できるように心構えをしておくことが重要です。そして、何か問題が発生した場合に支えになるのが夫です。
夫の協力を得ることで、妊娠や出産をより楽に乗り切ることができます。飲み会の前後にはお互いにしっかりと話し合い、ストレスや不満をため込まずに解消できる方法を探していきましょう。