同棲を始めることになった場合に、生活費の分担をどうするのかについても、相手と話し合うと思います。
でも、相手との金銭感覚や価値観の違いから、話し合いの途中にトラブルになることもよくあるのではないでしょうか。
できれば、相手との金銭感覚や価値観を尊重した上で、お互いが納得のできる生活費の分け方をしたいですよね。
生活費の分け方を考える上では、お互いの収入状況や支出状況によって最適な方法が変わるため、それを考慮して話し合いをするのがポイントです。
ここでは、同棲の場合に、相手とトラブルにならないためのベストな生活費の分け方について、詳しく見ていきたいと思います。
同棲の生活費はトラブルの原因になる?
お金の問題って、ついつい一番トラブルになる原因になりますよね。
同棲の生活費についても、もちろん、トラブルになりうる要因です。
特に、一人暮らしの場合には、自分の収入状況に応じて、自分の好きなように生活費を使うことができますよね。
でも、それぞれが一人暮らしをしていたカップルが同棲すると、収入状況や支出状況、生活スタイルも違います。
相手との金銭感覚や価値観の違いは、同棲してからでないとわからないことも多いため、結婚相手として合うかどうかを見極めるポイントにもなります。
しかし、それが原因で恋人と別れることになってしまうと、とても残念ですよね。
お互いが納得した状態で、楽しい同棲生活を送るためにも、生活費の分け方や話し合いは慎重に行いたいものです。
そのためにも、まず、一人暮らしの場合と同棲の場合とでの生活費の違いについて、平均負担額を確認しておきましょう。
一人暮らしと同棲での生活費の平均負担額は?
それでは、一人暮らしの場合と同棲の場合の、毎月の生活費の平均負担額について、一覧で見ていきましょう。
下記の表は、総務省統計局が2020年に公表した統計調査報告をもとにしたものです。
一人暮らし | 同棲 | |
家賃 | 約5~7万円 | 約10~15万円 |
食費 | 約2~3万円 | 約3~5万円 |
水道光熱費 | 約2万円 | 約2~3万円 |
交際費・娯楽費 | 約2~3万円 | 約3~6万円 |
通信費 | 約1~2万円 | 約2万円 |
その他 | 約1~2万円 | 約2~3万円 |
合計 | 約13~19万円 | 約22~34万円 |
生活費の平均負担額については、住んでいる都道府県・市町村によっても違うし、生活スタイルによっても違います。
参考金額として、覚えておきましょう。
同棲生活でトラブルを避ける生活費の分け方6選!
生活費をどちらか一方が全額負担する
収入額に差がある場合には、生活費をどちらか一方が全額負担するという分け方を選ぶこともありますよね。
もともと、恋人が学生だったり、結婚を目指していたりする場合には、収入額が安定している方が全額負担するという条件での同棲である場合もあります。
相手と話し合った結果、生活費をどちらか一方が全額負担するという方針で決まっているのであれば、この分け方を選ぶと良いでしょう。
でも、生活費をどちらか一方が全額負担する場合には、「養ってるんだから文句言うな!」「無駄遣いしないで節約して!」といったトラブルも起こりやすいので、気をつけましょう。
月ごとに生活費を分担する
月ごとに生活費を分担すると、費用ごとに分担するなどといった手間もなくなりますし、負担額の差でトラブルになることも減ります。
お互いの収入状況が安定していて、負担額の差でトラブルになることを防ぎたい場合には、この分け方を選ぶと良いでしょう。
ただし、生活費を毎月支払わないため、仕事などで忙しくしていると支払いを忘れてしまうというデメリットがあります。
督促状が届いてから未払いに気づく、といったトラブルを避けるためにも、お互いが、自分の担当月を忘れないようにすることが大切です。
生活費をどちらか一方が多めに負担する
生活費をどちらか一方が多めに負担する方法は、収入額に差がある場合によく選ばれる分け方だと思います。
収入額が高い方が多めに負担する方が公平だという考えが一致している場合には、こちらの分け方を選ぶと良いでしょう。
でも、もともと収入が高かった人の収入状況が変わってしまった場合には、生活費の分け方を再度話し合う必要があります。
とても収入額の差が大きい場合には、どちらか一方が全額負担した方がスムーズかもしれませんね。
家賃とその他で分担する
家賃とその他で分担するという方法も、よく選ばれる分け方の一つだと思います。
この分け方を選ぶ場合は、同棲する前に住むための家をこだわり抜いて選んだことによって、家賃が高いというケースが多いです。
この点を考えると、3に挙げた、収入額が高い方が負担するという考え方に似ていると思います。
家賃がとても高い場合には、収入状況に変化があった時に生活費の分け方について再度話し合う必要があるでしょう。
費用ごとに分担する
お互いの収入状況や費用ごとの支出状況によって、細かく分担したい場合によく選ばれる分け方だと思います。
この分け方を選ぶ場合には、自分の担当分である費用がはっきりするため、支払いを忘れるといったデメリットもありません。
費用ごとに分担する場合は、お互いにしっかりと話し合って決めるため、あまりトラブルを起こすことが少ないという点では、こちらの分け方を選ぶと良いでしょう。
でも、家賃を支払う方が負担額も多くなってしまうので、その点も考慮した上で、話し合いを行うことが大切です。
全部半分ずつにする
生活費の分け方として、一番公平性があるのは、全部半分ずつですよね。
収入額に差がない場合には、生活費の全部を半分ずつする分け方を選んだ方が、トラブルになる可能性が一番少ないでしょう。
この分け方を選ぶ場合には、お互いに生活費を共有口座に入れて合算する方法と、どちらかが回収して管理する方法、お互いに生活費を共有財布に入れて合算する方法があります。
でも、どちらかの収入額に差がある場合には、不公平だとトラブルになる原因になるため、避ける方が賢明といえます。
生活費の分け方についてスムーズに話し合うコツは?
同棲を始めてからの支出状況を確認する
生活スタイルが違う二人が一緒に住むわけですから、実際の支出額は同棲してみないとわからないですよね。
そのため、最初の1ヶ月は、家賃以外の生活費の支出状況を確認してから、お互いの収入状況・支出状況に応じて分けた方が良いでしょう。
ただし、最初の1ヶ月の支払いをどうするかが問題となるため、事前に、生活費の分け方への考え方を共有しておきましょう。
この点については、同棲をする家を探す前に話し合うことができていれば、同棲した後にトラブルになることを防ぐことができます。
お互いの収入状況を確認する
お互いの収入状況については、なかなか聞きにくいですよね。
でも、同棲するのであれば、お互いの収入状況は確認しておく必要があります。
ここをためらってしまうと、後で、金銭面でのトラブルになることもあるため、お互いに本音で話し合うことが大切です。
相手が話し合いに協力しない場合には、同棲生活でもちょっとしたことでもトラブルになる可能性が高いので、気をつけましょう。
お互いの支出状況を確認する
お互いに、一人で暮らせるくらいの収入がある場合には、支出状況までは確認しなくても良いかもしれません。
でも、収入額に差がある場合には、収入が低い方の支出状況を考慮して生活費を分けた方が良いでしょう。
さらに、収入額が多い場合にも、相手が浪費家である場合には、十分生活できるのに無駄遣いをしている可能性もあります。
収入状況と支出状況を確認することができれば、相手の生活スタイルを理解することができます。
お互いの生活スタイルを理解した上で、生活費を分けた方が、同棲後のトラブルを防ぐことにもなるため、事前に確認しておきましょう。
妥協しない点と妥協できる点を挙げる
お互いの収入状況・支出状況について話す時に、妥協しない点と妥協できる点を挙げるようにしましょう。
例えば、奨学金を借りて大学に通っていた場合には、奨学金の返済を行う必要がありますよね。
それは必要経費となるため、返済をするためのお金が足りなくなるような生活費の分け方は避けなければなりません。
一方、携帯ゲームなどの課金額を毎月3万円支出している場合には、生活をしていく上では必要のない経費となります。
でも、携帯ゲームが唯一のストレス解消法である場合には、相手にとっては妥協しない点であるかもしれませんよね。
このように、妥協しない点と妥協できる点を合わせることができれば、より相手のことを理解することができるので、同棲後にトラブルになりにくくなります。
お互いが納得できる生活費の分け方をして同棲生活を楽しみましょう!
一人暮らしの場合と同棲の場合とでは、同棲の場合の方が生活費の負担は軽くなります。
これは、二人で家賃を含めた生活費を分担することができるからです。
でも、生活費の分け方の話し合いが十分でないと、同棲後のトラブルになりやすくなります。
最悪の場合、相手との金銭感覚や価値観の違いから、別れることを決める要因にもなりうます。
それを防ぐためにも、上記を参考に、お互いが納得できる生活費の分け方をして、同棲生活を楽しみましょう。